ルクセンブルクと日本の関係

ルクセンブルクと日本の外交関係は1927年に樹立され、以来100年近くにわたり、両国関係は発展と深化を続けてきました。

 

1987年にルクセンブルクは日本において大使館を開設しました。当初は東京都千代田区三番町に所在した後、2003年にルクセンブルクハウスが新設され、現在の所在地に移転しました。一方、ルクセンブルクでは、それまで在ベルギー日本大使館が兼轄していましたが、1996年に日本大使館が開設されました。

 

国際政治の面では、国土や人口の規模が異なり、地理的にも遠く離れているにもかかわらず、ルクセンブルクと日本は、共通の価値観を共有する信頼できるパートナーとして互いを尊重してきました。

 

両国間では、首脳をはじめとする政府要人の交流が活発に行われています。近年では、グザヴィエ・ベッテル前首相が2015年、2021年および2022年に訪日したほか、リュック・フリーデン首相も2025年に日本を公式訪問しました。また、日本の安倍晋三元首相は2015年にルクセンブルクを訪問しました。

 

両国間の外交関係のもう一つ重要な柱となっているのは、日本皇室とルクセンブルク大公家との長年にわたる親密な関係です。ルクセンブルクのジャン大公殿下とジョゼフィーヌ=シャルロット大公妃殿下は、1979年および1999年に、それぞれ国賓として日本を訪問されました。一方で、上皇上皇后両陛下は1997年にルクセンブルクをご訪問されました。

 

ジャン大公殿下とジョゼフィーヌ=シャルロット大公妃殿下の長男であり、継承者であったアンリ大公殿下は、皇太子時代および大公就任後、たびたび日本を訪問されました。2017年には、長女のアレクサンドラ王女殿下を伴い、国賓として来日されました。

 

両家間の緊密な関係は、現在の両国の君主の代にも受け継がれています。当時皇太子であった徳仁天皇陛下は、2012年にギヨーム皇太子殿下とステファニー・ド・ラノワ妃殿下の結婚式に出席するため、ルクセンブルクを訪問されました。また、ギヨーム大公殿下も、皇太子時代から経済使節団長として度々訪日されるなど、両国間の交流促進に重要な役割を果たしてこられました。

 

近年では、2025年に開催された「大阪・関西万博」において、ルクセンブルクは独自にパビリオンを建設し、その多様性、革新の精神、豊かな自然景観、持続可能な開発への取り組みなどを多くの来場者に紹介しました。これを通じて、ルクセンブルクへの関心を一層高める機会となりました。

 

2027年は、両国間の国交樹立100周年にあたります。この記念すべき年に、主な取組の一つとして、2027年3月19日から9月26日まで横浜で開催される「GREEN×EXPO 2027」への参加が予定されています。

 

両国の緊密な関係は、経済分野、とりわけ金融分野にも及んでいます。EU第3位の金融センターとして、優れたインフラと専門知識を備えた安定した環境を提供するルクセンブルクには、多くの日本の金融機関が欧州拠点を置いています。

 

同国で事業を展開する日本企業として、1986年から欧州本社をルクセンブルクに置いているファナック(FANUC)などが挙げられます。

近年の例としては、ビジネスに適した未来志向の環境を背景に、ルクセンブルク市に欧州本部を置く楽天や、ルクセンブルクの欧州拠点で月面探査車の開発・製造を手掛ける日本の月面探査スタートアップ企業ispaceなどが挙げられます。

 

世界最大の通信衛星事業者であるSESや、欧州を代表する全貨物航空会社であるカーゴラックスなど、ルクセンブルクに本拠を置くグローバル企業も日本で事業を展開しており、両国間の経済交流に貢献しています。