ギヨーム皇太子殿下、オーベルタン・デジタル化相兼研究・高等教育大臣が大阪を訪問

プレスリリース

ギヨーム皇太子殿下、ステファニー・オーベルタン ・デジタル化相兼研究・高等教育大臣は、大阪・関西万博の開催に際し7月15日~17日の日程で大阪を訪問しました。60社余りのルクセンブルク企業を代表する大規模な経済使節団も同行し、日本との経済関係を一層深めていく姿勢を見せています。

オベルタン大臣の東京訪問(7月14日、15日、18日)

訪日の一環として、オベルタン大臣は7月14日より官・研究機関の代表者からなる代表団を率いました。7月14日、15日、18日、東京における主な日程として、野中厚文部科学副大臣との会談、人工知能、サイバーセキュリティ、データスペース・データ活用、二国間科学協力をテーマにした、各分野の関係者との面談が行われました。

大阪万博とルクセンブルクパビリオンの視察

訪問の主な目的は、大阪・関西万博の視察でした。万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにし、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったものです。世界150カ国以上が集まり、グローバルな課題に対する、革新的な解決案を紹介しています。人工島である「夢洲」で開催される博覧では、斬新なパビリオン、インタラクティブな体験や、幅広いトピックに関するディスカッションなどが楽しめます。

ルクセンブルクは、万博への参加が25回目となり、ルクセンブルクを拠点とする設計事務所STDMが「Doki Doki – ときめくルクセンブルク」をコンセプトに設計したパビリオンを建設しています。パビリオンでは、ルクセンブルクの多様性、革新性、持続可能性を、3つの章で構成された展示で体験できます。第1章ではルクセンブルクの人々の多様性を、第2章では国のイノベーション精神を、第3章では没入型プロジェクションを通じてルクセンブルクの風景を紹介しています。回遊式の構造、ボウリングコース「Keelebunn」、くつろげる飲食スペース「Häffchen」など、交流の場として利用できる施設です。

皇太子殿下、オベルタン大臣はそれぞれ到着後、アンドレ・ハンゼン大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオンコミッショナージェネラル、ダニエル・ザールルクセンブルクパビリオン館長に歓迎され、パビリオンを見学しました。他には周囲2km、高さ12mの巨大な木造構造物「大屋根リング」を散策するなど、万博会場を視察しました。

宇宙と循環型経済をテーマにしたセミナー

皇太子殿下訪日と並行しルクセンブルク商工会議所は、ルクセンブルク外務・通商省、在日ルクセンブルク大使館、ルクセンブルク貿易投資事務所と緊密に連携し、宇宙分野と、ヘルス&テック分野に焦点を当てた2つの経済使節団を派遣しました。

宇宙分野に向けた経済ミッションは、ルクセンブルク宇宙機関(LSA)がルクセンブルクパビリオンで開催された「Space Afternoon」で完結しました。イベントでは、皇太子殿下、オベルタン大臣、およびispaceの袴田武史 代表取締役 が講演しました。同日にパビリオン内で開催された展示会では、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の達成において宇宙が果たす役割について紹介され、ルクセンブルクで設計されたispaceの月面探査車の模型を見ることができました。

 

ヘルス&テック分野に焦点を当てた経済ミッションの一貫として、オーベルタン大臣はその後、ルクセンブルクパビリオンで開催された「Circular Economy Conference」に参加し、循環型経済への移行をテーマにした議論に参加しました。このイベントは、循環型建設と持続可能性をテーマに、ルクセンブルクと日本の専門家が、パビリオンを循環型経済の具体例として、経験に基づいた意見交換を行いました。

2つの経済使節団に日本の経済関係者とのネットワーク構築の機会として、 ルクセンブルク商工会議所とルクセンブルク外務・対外通商省投資促進局が共同で開催したレセプションが開催され、皇太子殿下とオーベルタン大臣が参加しました。

京都大学iPS細胞研究所 CiRA、岩谷産業株式会社の訪問

訪日中は、研究機関や企業への訪問も複数行われました。

京都において、皇太子殿下はミシェル・レーシュ駐日大使とともに、再生医療分野で世界的に有名な京都大学iPS細胞研究所 (CiRA)を訪問し、京都大学の湊長弘総長、CiRAの高橋淳所長の歓迎を受けました。一行にとってこの訪問は、細胞治療、再生医療、個別化医療の分野における大きな進歩について理解を深めるとともに、CiRAで用いられている最先端の技術を視察する貴重な機会となりました。

また、水素技術と低炭素ソリューションに精通した岩谷産業株式会社を訪問しました。皇太子殿下とオーベルタン大臣は、岩谷産業株式会社の福島洋取締役専務執行役員、および岩谷水素技術研究所の小池国彦所長によって迎えられ、持続可能な社会を実現するための取り組みを象徴する同社の施設を見学しました。

国内パビリオンおよび海外パビリオンの見学

大阪訪問3日目、オーベルタン大臣は、大阪・関西万博の国別パビリオンの他に、テーマ別国内パビリオンを訪れ、未来の通信インフラをテーマにしたNTTパビリオン、 医療の革新に焦点を当てた大阪ヘルスケアパビリオン「Nest for Reborn」、および人間とロボットの長期的な相互作用を考察するシグネチャーパビリオン「いのちの未来」を視察しました。

 

ルクセンブルク政府情報・報道局 / デジタル化省 / 研究・高等教育省によるプレスリリース